2021-11-30

マレーシアの銀行で口座を開設する方法やそのメリットを解説

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マレーシアで不動産を購入する際には、現地で銀行口座を開設すると何かと便利です。

物件の支払いの時に海外送金手数料がかかることも無くなりますし、マレーシアに住むのであればなおのこと必要になるのではないでしょうか。

不動産投資を考えている方にとっても、マレーシア国内に銀行口座を持つことで資金管理が簡単になるので、非常に便利です。

しかし、

「そもそもどんな銀行があるの?」
「どんな書類が必要?」
「手続きはどうやるの?」

と、マレーシアでの口座開設について知らないことがたくさんあるはずです。

そこで今回は、マレーシアで有名な銀行3つの特徴と、必要書類・経費、そして銀行口座開設手順についてご紹介します。

※金利などの数字は、記事作成当時のものとなります。

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マレーシアの3つの銀行とその特徴

マレーシアも他の国と同じで、様々な銀行があります。そして、その多くはローカル向けとなっています。そこで今回は、銀行選びで失敗しないように、私たち外国人へのサポート体制が整っている3つの銀行をご紹介します。

①Maybank

まずご紹介したいのは、マレーシアで最大手の銀行Maybank(メイバンク)です。国内のあちこちで、ロゴマークの黄色いトラを見かけます。それもそのはずで、国内には360以上もの店舗が存在します。
店舗だけでなくATMも多く、マレーシアで暮らす方にとってはとても便利です。海外にも出店しており、フィリピンやブルネイといった東南アジア各国をはじめ、中国、アメリカ、イギリスなどにも店舗がります。また、他銀行と比べて最低預金額が低く、口座開設がしやすいことも魅力のひとつです。預金金利は1年間の定期で1.60%となっています。

参照:https://ringgitplus.com/en/blog/fixed-deposits/best-fixed-deposit-accounts-in-malaysia.html

②HSBC

次にご紹介するのは、世界的に有名なHSBC(エイチエスビーシー)です。元々は「香港上海銀行」という香港にある銀行を母体とし、世界的メガバンクへ成長した銀行です。現在は本店をロンドンに構えており、世界中に1万を超える店舗が存在し、30万人以上の従業員が働いています。
HSBCのメリットは、1つ開設してしまえば、それ以降どこの国でも最低預金額の上限なく口座を開設できることです。さらにマレーシアのHSBCはプレミア口座の場合、最低預金額が20万リンギット(約546万円)と、香港・フィリピンの1,000万円やシンガポールの1,600万円と比べはるかに安いため、口座開設を行いやすいことが特徴です。1年間の定期預金は、1.65%ほどとなっています。(口座種類により異なります)

参照:https://www.hsbc.com.my/accounts/products/time-deposit/

③CIMB

CIMB(シーアイエムビー)は、正式名称を「Commerce International Marchant Bankers(商業国際貿易商銀行)」といい、マレーシア2番手の銀行です。マレーシア初のインターナショナルバンクとして、東南アジアを中心に世界16ヵ国に展開。約36,000人の従業員と約1,400万人の顧客と取り引きしています。
マレーシア国内には297の店舗が存在します。口座開設には就労ビザもしくはMM2H(マレーシア・マイセカンドホーム)というビザが必要になるため、特にマレーシアに在住する日本人の方に人気があります。預金金利は、1年定期で1.5%です。

参照:https://www.cimb.com.my/en/personal/home.html

マレーシアで銀行口座を作成する際に必要な6つの書類と経費

銀行口座を開設する際には、どのような書類が必要なのでしょうか?銀行や支店、また担当者によって違いはあるものの、大きく分けると以下の6種類の書類を提出する必要があります。

①パスポート

身分証明として、パスポートは全ての銀行で必須になります。

②就労ビザまたはMM2Hビザ

多くの銀行はどちらかのビザを必要とします。メイバンクの場合はMM2Hの仮承認レターで口座開設が可能です。また、HSBCとStandard Charteredは、他の資料が揃っていればビザが不要な場合もあります。

③不動産売買契約書

不動産売買をすると、SPAという契約書にサインをします。このサイン済み契約書を使うことで、マレーシア国内に不動産を持っていることが証明出来れば、各種ビザが無くても銀行口座開設が可能である場合があります。

④ローン借り入れの承諾書

一部の銀行において、口座開設にはその銀行のローン借り入れを条件とする場合があります。先ほど紹介した4つの銀行においては、基本的にこのような条件はありません。

⑤公共料金の請求書

日本のどこに住んでいるのかを証明するために、公共料金の請求書の提出を要求される場合があります。日本語の書類は基本的に受け付けてもらえないので、翻訳家に依頼し英訳する必要があります。

⑥最低預金額

通常、口座開設の際には特別な費用はかかりません。その代わり、最低預金額を用意する必要があります。

金額は、安くて1000円程度、高くて500万円程度と、銀行や口座の種類によって大きく異なります。

マレーシアで銀行口座を開設する流れ

マレーシアの銀行で口座を開設するには、必ず現地に行かなければなりません。数年前までネットで開設できる銀行もありましたが、近年は規制が厳しくなってきています。しかし、開設自体に複雑な手順はありません。必要書類を希望支店に持って行き、口座開設をしたい旨を伝えて担当者に提出します。そうすると契約書が渡されるので、それにサインをすれば終了です。
通常支店での手続きは、1時間ほどで終了します。その後口座が開設するまでに1週間から1ヵ月ほどかかるでしょう。
また、マレーシアではデビットカードが主流で、一般的に通帳はなく、ネット上で管理できるようになっています。口座が開設できると、デビットカード付帯のATMカードが発行されます。

おわりに

弊社がお勧めする3つの銀行と口座開設に必要な書類及び経費、開設手順についてご紹介しました。

マレーシアで不動産購入を検討されている方、将来移住を考えている方は、銀行口座を持っていた方が便利なので、ぜひ参考にしてみて下さい。

SEKAI PROPERTYではマレーシア銀行口座開設の相談を受け付けておりますので、ご気軽にご相談ください。