2018-07-31

インドの不動産ガイド。購入規制や価格動向まで徹底調査

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インドに家を買ってみたいんだけどインドの不動産事情はどうなっているの?

インドの不動産を検討する際に出てくる、そんな疑問に答えるため、今回はインドの不動産を購入する際の規制やメリット、購入ステップ、おすすめのエリアまで解説します。

インドはどんな国?


現在、世界の中でも有数の発展を遂げているインドは、世界7位のGDPを誇り、2030年には日本を抜いて世界3位のGDP規模になることが予想されています。

人口増加も著しく、13億人を抱え、その規模は世界第2位です。100万人都市は既に46都市にのぼり、ムンバイやプネなどの200万人都市も9都市を数えます。

インドの不動産市場は?

総人口は2040年頃まで伸び続けると言われ、2030年までに1.8憶人、2050年までに3.8憶人が都市部に移住するとされています。

人口増加に伴い、現在は1,800万戸、2030年には3,000万戸も住宅供給が必要とされ、不動産開発は2040年頃までにピークを迎えると考えられています。

近年の不動産市場の平均年間成長率は11%であり、今後2028年までに平均年間成長率21%の勢いで成長していくことが予測されています。

価格も公開!インドの不動産に投資するメリットは?


インド不動産に投資するメリットとして、以下があげられます。

  • 投資価格が低い
  • 経済成長が著しい
  • 都市人口流入のため都市部の住宅需要が高い
  • インフラ開発が著しい
  • 英語が通じる場合が多い

インドにおける投資価格が低いことは、都市部においても低価格住居が多いことに起因します。

都市部のアパートの平均価格は、1平方メートルあたり平均103,029.99ルピー(166,505円)であり、日本の都市部の1平方メートルあたりの平均865,972円と比較すると格段に安いことがわかります。

インドで不動産ビジネス。外国人でも購入できる?


インドの不動産は、外国人でも購入することができます。しかし、その規制は厳しいのが現状です。

規制①:183日以上滞在する必要あり

インドに住んでおらず、インド出身でもなく、インド国籍も持っていない外国人は、インドの不動産を購入することができません。

外国人は、会計年度内の183日以上をインドに滞在することを満たさなければ、インドの不動産所有は認められていないのです。

観光ビザの期間は180日であり、観光ビザ保有のみでインド不動産を購入することは違法です。また、不動産購入資格のない外国人が、資格のあるインド人やインド在住者と合同で不動産を購入することも違法です。

一方、インド在住の一部の外国人の場合は、不動産の購入を認められているので日本人もインド在住者は、不動産購入を認められています。

規制②:インドで土地を所有することは難しい


インドでは土地の所有が認められています。しかし、土地の所有者が見つからず、トラブルになるケースや、政府が介入する事例なども少なくありません。

土地利用と不動産権利に厳しい規制があるため、自由に土地を使用できないことがあります。

インドで不動産を購入するステップ


インドで不動産を購入する際は、各購入ステップにおいて、特に慎重に決断し、手続きを踏む必要があります。

ステップ①:不動産会社・エージェントを利用して、物件を探す

インドで不動産の購入を検討する際は、まずはエージェントを利用して、不動産選びをするのが一般的です。

ステップ②:不動産物件について詳細を確認する


購入したい不動産については、その不動産物件の特徴や価格、立地等を考慮して購入手続きをすることは必須ですが、加えて、売り手と購入手続きについて確認することも大切です。

売り手が実績のあるか、また信頼に足るかを見極める必要があります。また、インドの場合、デベロッパーによって支払い方法が異なることがあるため、確認が必要です。

ステップ③:手付金を支払う

購入する不動産物件の価格交渉が成立したら、手付金を支払います。事前にローンを組んでおくことをおすすめします。

手付金の支払いが完了したら、物件の詳細情報が記載された分譲証明書を受け取ります。

ステップ④:契約書を取り交わす


手付金の支払いが確認できたら、契約書を取り交わします。この契約書は、買い手が不動産物件の所有者になったことを法的に証明するものになります。

ステップ⑤:不動産の登記をする

最後に、不動産の登記をして所有権を得たら、インド不動産の全ての購入ステップを完了したことになります。

インドで不動産を購入するのにおすすめのエリア


ムンバイ


ムンバイは、インドの中でも不動産価格が高い場所として有名なエリアです。

人口増加の影響を大きく受け、インド最大の人口を抱えるこの都市は、住宅需要に供給が追い付いておらず、値段が跳ね上がっているのです。

世界的にも、香港に次いで住宅価格が高い都市と言われています。

ムンバイは、国内外有数の物流、商社、メーカーなどの企業が集積し、経済や物流、金融のハブとなっています。また、インド映画、ボリウッドの拠点となっているのもムンバイです。

プネ


ムンバイから約170㎞、車で約3時間の場所にプネがあります。ITや自動車産業が集積し、「インドのシリコンバレー」と言われるほどに発展しています。

デリー


インドの首都、デリーでは、一軒家の物件が多く見られます。これは、景観を乱さないようにするための規制があるためです。比較的廉価な物件が多いです。

まとめ


今回はインドの不動産について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

SEKAI PROPERTYでは、デベロッパーと直接取引し、いち早く正確な情報を提供できるほか、現地日系企業とも複数提携しており常に新しい情報を入手することができます。

インドの不動産投資を検討している方はお気軽にお問い合わせください。

ライター:Zac Zack
SEKAI PROPERTY編集部。東京都出身。高校時代にマレーシアで1年間交換留学を経験する。アジアに魅せられ、大学時代はアジア7か国を周遊。マレーシア滞在歴は通算で1年半以上。