2019-09-17

ジョホール州とシンガポール、物件価格の違いは?

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ジョホール海峡を挟み、目と鼻の先に位置するマレーシア・ジョホール州とシンガポールだが、不動産事情には大きな開きがあるようだ。

ジョホール州とシンガポールの物件価格について比較を行ったところ、シンガポールの物件の方が全体的にかなり高額であることがわかった。(物件については、シンガポールが中古HDB(公営住宅)、マレーシアがジョホール州のフラット(土地は除く)で価格の比較を行っている。)

ジョホールバルやプテリなど、ジョホール州で最も高価とされる地域の物件でも、イーシュンやアンモキオ、ウッドランズなどのシンガポールの比較的安価とされる地域の物件より安い価格設定となっている。

この結果のみを見ると、シンガポールの人々はマレーシアの手頃な価格の物件に飛びつきそうなものだが、マレーシアには「外国人の不動産購入は原則として100万RM(約2,500万円)以上」とする規制が設けられている。

ジョホール州については外国人(特にシンガポール人)による不動産購入が多いこともあり、MM2Hビザ所有者においては一部50万RM(約1,250万円)から購入可能とする案も検討されているという。

シンガポールのバイヤーには、プテリやジョホールバルなどの100万RM(約2,500万円)の物件が人気だという。ジョホール州の物件の多くはシンガポールのHDBより広く、駐車場付きであることもポイントである。

またマレーシアは、東南アジア諸国では珍しく、外国人の土地購入が認められている。土地付きの物件が手の届く価格であることも、シンガポールのバイヤーにとっては大きな魅力である。(シンガポールで土地付きの物件を購入できるのは超富裕層のみに限られる。)

ジョホール州の物件価格が、多くのバイヤーを惹きつけていることは間違いないが、地理的な要因も大きい。住宅を購入する際は、長期的な生活の観点から検討する必要があり、家族の近くを選ぶ人、通勤の利便性を選ぶ人など様々であろう。シンガポールから1時間程度のジョホール州は、そのような面でも魅力的だと言える。

【参照】How much cheaper are flats in Johor compared to Singapore?

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セカイプロパティ編集部
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