2019-11-24

【ジョホールバル】シンガポール間の高速輸送システム(RTS)計画、工事開始は2020年4月へ

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マレーシア政府は10月31日、ジョホールバルとシンガポールを結ぶ高速輸送システム(RTS:Rapid Transit System)プロジェクトについて、事業を継続することを発表した。コストについてはさらなる削減が協議され、31.6億RM(約827億円)で行われるという。

RTSプロジェクトについては、マレーシア側からのコスト削減や事業継続の可能性などについて精査したいとの要望を受け、工事開始は今年9月末まで延期されていた。こちらは、2020年4月までさらに延長することでシンガポール側と合意したという。完成については当初2024年12月とされていたが、さらに後ろ倒しとなることは避けられないであろう。

また当初はMRT(Mass Rapid Transit:地下鉄)方式が採用される予定であったが、LRT(Light Rail Transit:軽量軌道交通)方式へと変更する方針であることがわかった。LRT方式は、現在クアラルンプールで運用されているタイプと同様であるため、メンテナンス等についてマレーシアで行うことができ、より効率的なプロジェクト開発が可能になるという。すでにシンガポール側へ提案済であり、今後協議を重ねていく予定だという。

2国間の通勤時の混雑緩和のために始められたRTSプロジェクトは、1時間当たり1万人の輸送が可能となる。完成すれば、現在のコーズウェイ(2国間にかかる橋)に代わる新しいルートとして、毎日8万~10万人が利用するものと見られている。


【参照】Johor-Singapore RTS to go ahead, but suspended to April 2020 - switch proposed from MRT to LRT system

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セカイプロパティ編集部
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